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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 移り変わり


あれから幾らか経ち、選別試験2次試験が明日に控えていた。


「璃沙、今日宅飲みしよ〜。璃子さんが静かなとこで飲みたいんやって。」


なんで姉が……。

どうやら宗四郎さんの家で飲むらしく、明日に響かないようにするみたいなのだけど。

まだ少し2人が一緒にいるのを見たくないと思ってしまう。


答えずに見つめていると肩を組まれて、耳元で囁いてくる。


「璃子さん、彼氏に浮気されて別れたんやって。やから、付き合ったって。」


彼氏がいることすら知らなかったのだけど…そして、妹の私が知らないことを何故あなたは知っているの?


私は何も答えてないのに、僕ん家で持っとって〜と言っていなくなった。


最近とても不安なのだ、結局好きだと言葉にされても本心なんてわかるはずない。

それに、してる時以外ほとんど言ってくれないのだ、不安になるのも当たり前だろう。


慌てて追いかけて好きだと伝えようと思ったけど、姉と話していたから声をかけるのはやめた。

付き合ってと言われて付き合ったけど、本当に付き合っているのかずっとわからなかった。


すでに彼を悪く言う人なんていないはずなのに、私たちの関係を知っている人は少ない。


「なんで、私と一緒に帰ってくれないの…。」


きっと姉と帰るのだろう、私は邪魔だとでも言うのか。

なら何故、私まで飲みに誘うのだろう。

2人っきりだといろいろと問題があるからだろうか。

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