第15章 新しい家族
「あ…宗四郎、好き…んっ、あアッ!」
「僕も好きやでっ…璃沙んナカ、ほんまに気持ちええ!」
キスから始まった交わりはすでに3回目を迎えていた。
妊婦を労わってくれ…。
あまり深く挿入はせずに、陰核の裏側を突くように繰り広げられる律動。
なので、溢れて止まらない。
うつ伏せに近い横向きの体勢で、後ろから宗四郎を受け入れ続ける。
「璃沙っ、大丈夫か?っ…これで、終わるからっ…気張って!」
「あっ、ああっ!も、むりぃ…!んっ、うっ…あんっ!」
一際激しくなった律動が、そろそろ解放されることを告げる。
2人で一緒に果てて、宗四郎は私の身体の両脇に手をつきながら顔を伏せて、肩で息をしている。
枕に頬を押し付けている私は、唾液や涙で枕をびしょびしょにしながらボーッと空を見つめて、荒い呼吸を続けていた。
「ん、はぁ…めっちゃ可愛ええ、好き。一緒に住も…ずぅーっと、一緒におりたい。」
顔にかかった髪を耳にかけて頬にキスをしてくる。
「大好きや、ほんまに好き。いっぱいしてごめんな…腹、痛ない?張ったりしとらん?璃沙も実宗も愛しとるで。」
何度も何度も愛の言葉を囁く彼が愛おしい。
「ん、私も…愛して、る……。」
意識は途中で途切れ、私は眠ってしまった。