第15章 新しい家族
宗四郎の家族に挨拶をして実家を出て真っ直ぐホテルへと向かう。
ビジネスホテルは予約をしていなくて泊まれるところがなかったので、ラブホになってしまった。
浴槽にお湯を溜めながらベッドの上で抱き締め合う。
額にキスをすると横になって私のお腹に顔を埋めた。
妊娠のこと伝えてからお腹ばっかり…。
「なぁなぁ、名前どうする?」
「名前?あぁ…その、嫌ならいいんだけど……実宗(みのり)ってどうかな?」
鞄からメモ帳を取り、漢字で書いて見せる。
「ええね!僕が"宗"四郎やから?」
頷くと嬉しそうに笑い、頬に顔を擦り寄せてくる。
よかった…喜んでくれた。
嬉しい、ありがとう、大好きと言いながら顔中にキスをしてくる。
宗四郎は自身でセットした私の髪を解き、その赤紫で誘惑し始めた。
「美しい僕の奥さん、君のナカに僕の挿れてええ?」
「まだ奥さんじゃないよ、もう…ちゃんと避妊してね?あ、でもお風呂入ってからだよ?」
うんと返事をしているが、本当にわかっているのか?
服を脱がせられていく。
「あーあ、すっぽんぽんなってもうたな?」
キッと睨んで宗四郎の服を剥ぎ取った。
えっちーと揶揄うような声色の彼に無理やりキスをする。
もう黙って…。
そのまま首に腕を回して抱きついた。
「お風呂に連れてって。」
嬉しそうなしゃーないなぁという声が聞こえてきたと同時に身体が浮き、運ばれてお湯に浸かった。
見つめ合って啄むようなキスをしてから少しそのまま浸かり、髪や身体を洗ってからまた浸かる。
「6ヶ月ぶりやね。でもあん時の記憶あんまないんよな…溜まっとるからいっぱい出さして。」
さすがに1人でしてたよね?6ヶ月も出してないというのはないだろう。
はよ上がろと抱えられてバスローブを着て、またベッドへと戻った。