第15章 新しい家族
「宗四郎はもう、そんなこと気にしてないんじゃないの?刀が好きだから…刀を振るのが楽しいから、戦ってるんじゃないの?」
一瞬目を見開いた彼はすぐに笑顔になり、そうやねと私を抱き締めた。
「あかんもう…僕の可愛ええお姫様はこれやから…。」
「お、お姫様……。」
「可愛ええ奥さんがええ?」
いや、えっと…お姫様でもないし奥さんでもない、まだ…。
「あかん、イきそう…。」
「はい?」
私の下腹部にあたるソレは通常状態なのだが…。
「幸せすぎて脳イキしてまう。」
それ、脳イキなの…?
ちょっとよくわからないので何も言わずにただ腕の中で大人しくしていた。
少しすると腕の力を緩めて屈み、お腹に頬を擦り寄せる。
「パパやで〜。パパなぁ、ママのこと好き過ぎてあかんから、ちょっとママのこと気持ちよくしてええ?」
なんの話?
「あ、お父さんお母さんって言ってた。パパママの方がいいかな…。」
サラサラな髪を撫でながら呑気にそんなことを言ってると、むすぅっと頬を膨らませて見上げられる。
「したい言うとんのにっ!!」
「えぇ、わかんないよぉ…というか、今は出来ないからね?」
せめて帰ってからにして欲しい。
先生から性行為の許可は得られている。