第13章 復興の中で
その後、宗四郎に手伝ってもらいながら葬儀等を終わらせた。
四十九日法要も終わらせ、あれから4ヶ月が過ぎた。
今日、ずっと寝ていた日比野が帰ってくる。
来年度から市川、古橋、出雲、神楽木が小隊長になり、四ノ宮は第1部隊の副隊長だ。
その為、長谷川副隊長は本部へと移る。
私は、連隊長という役職を与えられた。
元々そんな役職はないのだが、私の解放戦力が98%ということもあり、特別に作られた。
全ての小隊を纏めて隊長や副隊長の補佐をしなければならない。
副隊長がよく頷いたなと思った。
なので私は解放戦力だけではなく、肩書きもこの基地のNo.3となる。
日比野を出迎え、みんなこの後は飲み会を開くそうだ。
「あ、私は遠慮しとくね…。」
「え、行こうや。」
「喪中…。」
「4ヶ月経っとるし、璃子さんも行ってこい言うとる。」
姉が言ってるかどうかはわからないのだが…。
「やばそうになったら止めてや。」
耳元でコソコソと言われ、何のことかと宗四郎を見る。
「他の女抱いてまうかも。」
また耳元で囁かれ、ビクッと肩を震わせる。
正直、宗四郎と私の関係は今どうなってるのかわからない。
たぶん、付き合ってはない。でも婚約はしてる。
あれからそういうこともしてないし、キスすらしていない。
ええの?と覗き込まれて、しょうがなく乗ってあげた。
恐らく、私が行かなくても彼は他の女を抱いたりなんてしないだろう。