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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第12章 大切なあなた


死力を尽くし地面に倒れ込んだ。

もう腕も上がらないし足に力も入らない。

指示をする為に叫び続けた喉ももう限界だった。


9号もとい明暦の大怪獣は日比野、亜白隊長、宗四郎、鳴海隊長、四ノ宮等、たくさんの者の力で討伐され、戦いが終わった。

私たちはこの大災害を乗り切った、勝ったんだ。

だが、失われたものも決して少なくはない。


それでも勝利と呼べるだろう、勝利の雄叫びが聞こえる。


「璃沙、やったな。僕らの勝利やな!はよ"愛してる"言われたい!」


「ん"…はぁ、はぁ…。」


「どしたん?」


「動けない…。」


声が掠れているし、声を出す気力もない。

宗四郎は元気なのにな…。

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