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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第11章 離れゆく心


無視をしてそのまま彼の胸に頭を預ける。

どっちや!?とテンションが高い彼にうるさいと言って目を閉じた。


「え〜寝るんか!?僕、興奮しとるのわかっとるやろ!?あたっとるやろ!?寝ぇへんでぇ…。」


上官に対してうるさいと言ったのに怒られなかった。

さっきまで普通だったのにな…急にうるさくなった。


「うるさいってばぁ…。」


「ははっ、すまんすまん。それより、ちゃんと飯食うたか?」


ちゅーか風呂は?と聞かれて汗をかいていたことを思い出し、慌てて離れる。

絶対汗臭いって思われた…。


急いでシャワーを借りてついでにTシャツまで借りてリビングに戻る。

よかった…と呟くと何が?と聞かれてしまった。


「お姉ちゃんに襲われてなかった。」


「ふはっ!寝とるんとちゃう?大丈夫や、襲われへんから。まあでも脅されとるから、いつどうなるかわからへんけど。」


脅されてる?なんで?

どうやら私と付き合ってる時に姉としたことが原因で別れたのを、みんなに言おうとしているらしい。

最低じゃん…というかそれって、姉の立場も悪くなると思うんだが…あぁ、無理やりされたとかでも言うのかな。


その時、私のお腹からものすごい音が鳴って盛大に笑われた。

やはり、彼といると身体が正常の反応を見せる。


「食ってへんのは夜だけか?」


「……お昼も。」


ボソッと呟くと、腹ごしらえしたらお仕置やなと言われた。

見るって言った人が見ないからいけないんじゃん、とこの歳にもなって何も出来ていない奴が心の中で悪態をつく。

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