第11章 離れゆく心
数日経ち、風邪が完治した頃、第1部隊と第3部隊の合同演習が決まる。
相変わらず、ご飯も睡眠も副隊長に監視されている。
さすがに一緒に寝るのは勘弁してくださいと言っても、僕とやないと寝れんのやろ?と一緒に眠ってしまう。
一緒に寝るとムラムラしてしまうんだが…。
「りっちゃん、寝ぇへんの?」
「あまりくっつかれると……。」
「くっつかんと寝れんやろ?」
初めてみんなの前でりっちゃんって呼ばれた時、みんながめちゃくちゃ見てきて恥ずかしかった…。
「ん……その呼び方やめませんか?」
「えぇ〜…じゃあ、神谷ちゃんにする?ちゅーか呼び方なんてどうでもええやろ。」
どうでもいいというか…姉を名前で呼ぶのが嫌なだけだ。
私がこんなんじゃなければきっと今頃…姉としていたのだろう。
彼の家のベッドは大き過ぎて、くっついて寝るのがもったいないくらいだ。
それでも抱き寄せられた腕を離すことはしない。
もぞもぞと足を動かすと太腿が硬いモノにあたり、甘い吐息が聞こえてきた。
ムラムラしてるのは私だけじゃなかった…。
「……バレてもうたか。もう寝るで……っ、あかんて…。」
手を伸ばして指で撫で上げるとビクッと揺れて、荒く息をしながら私の手を掴む。
結局両手を片手で拘束されて、下着の中に手が入ってきた。
あ…触ってくれるの…宗四郎にいっぱい触れて欲しい、気持ちよくされたい。