第12章 全部、教えたのに
重なり合う肉の音と、艶を帯びた嬌声。
五条悟の吐息と女の乱れた喘ぎが交差する中、誰もが予想していなかった足音が静まり返ったフロアを踏みしめて近づいてきた。
──コン、コン、と軽やかなノックのあとドアが開かれる。
悠「すんませーん、忘れも──……っ、」
悠仁の声が途中で途切れた。
その目に飛び込んだのはデスクに這いつくばった女と、その背後から深く突き上げている五条悟の姿。
腰を打ちつけるたびに彼女の身体が小さく跳ねスカートは、ずり上がり、むき出しになった尻肉と結合部がはっきりと見える。
悠「……あ、れ……。」
悠仁は凍りついたように立ち尽くしていた。
けれど目は──
逸らさない。
いや、逸らせなかった。
悟「……あれ? 悠仁……?」
振り返った五条が、肩越しに彼を見やる。
けれど微笑は崩さない。
腰の動きを止めるどころか、まるで見せつけるように、わざとゆっくりと抜き挿しを繰り返す。
「やだっ……み、見ないで……悠仁……っ。」
女がうわずった声でそう叫ぶも五条はその顎を掴み、顔をこちらへ向けた。
悟「……ねぇ、君がこの子にしたこと僕はさっき、きっちり“お仕置き”してたんだけどさ……悠仁はどう思う?」
悠「……っ、……なんで、俺の時より……感じてんの……。」
悠仁の瞳が嫉妬に染まっていく。
五条の律動を追うように視線を落とし濡れた割れ目を打ちつける肉音に、拳を握る。
五条が腰を止め熱を押し込んだまま、女の身体をぐいと引き寄せて仰向けにする。
脚が大きく開かれ、濡れたそこが悠仁の目の前に晒される。
悟「……ほら、見える? 君の痕跡、まだ残ってる。」
いやらしく指で花弁を広げながら、五条が微笑んだ。
奥に白濁が滲んだまま、なおも疼いているそこは、ふたりの名残が艶やかに脈動している。
悠「っ……俺も、挿れる……。」
悟「良いよ。……君が入れたい場所、今すっごく気持ちよくなってるから。」
悠仁が近づき、ズボンを下ろした。
怒張したそこは、すでに準備万端だった。
五条が女の脚を抱えて大きく開くと、その間から悠仁が腰を沈めていく。
「……っ、あ……悠仁……あぁ、ん……!」
さっきまで悟に貫かれていたばかりのそこへ、悠仁が根本まで挿し込んでくる。