第11章 ずっと前から
悟「ふぅん……それにしちゃ、ちょっと匂いが濃いんじゃない?」
「……匂い?」
悟「うん。君の身体から、すっごく強いフェロモンの匂いがする。……それに、ね?」
彼の指先がスカートの裾を軽く摘む。
まるで確かめるように、ふわりと裾を持ち上げたその視線が──
湿った熱を、確実に捕えていた。
悟「ここ……さっき、悠仁に触られたんだよね?」
一瞬、呼吸が止まった。
五条の声は静かで、優しい──
けれどその温度の奥に、底なしの冷たさが潜んでいる。
「……聞いてた、んですか?」
悟「聞いてたよ。」
「……っ。」
悟「大きな声で啼いてたね。他人に見せるのは……ちょっと癪だな。」
耳元で囁かれるその声に、背筋がぞくりと震える。
「……ご、ごめ──、」
悟「謝るなら、ちゃんと“体”でしてよ?」
次の瞬間、背もたれに押しつけられた体が強引に立たされデスクに押し倒される。
悟「ここなら、声出しても大丈夫だよ。……この階、今は僕らしかいないからさ。」
スカートを捲り上げる手は優雅なのに、そのまま秘部を触る動作には容赦というものが一切なかった。
悟「濡れてるね。……まだ、悠仁の名残?」
「違……っ、悟先輩……っ。」
悟「ふーん……嘘つくの、下手になった?」
冷たい声と共に彼の指先が柔らかな膨らみに滑り込み、奥を撫でる。
ぐちゅ、という濡れた音が生々しく響いた。
五条の指は一切の遠慮なく柔らかい襞をめくり、意地悪く敏感なところだけを何度も擦る。
「……んっ、は、あぁっ……!」
悟「すぐこんなに感じる。……悠仁の時も、こんな風に啼いた?」
「ちが、っ……ちがう、の……悟先輩……っ!」
膝が崩れそうになるのを、彼の手が支え──
そして、そのまま強引に背を向けて立たされた。
五条の手が腰を抱き、尻肉を割るように押し広げる。
悟「じゃあ、教えて。君の身体は……誰のもの?」
「……っ、悟先輩……。」
熱い先端がじゅくじゅくに濡れた奥に押し当てられた。
そして──
ずぷ、と深く、一気に。
「あぁっ、んんっ……!」
悟「中、吸い付いてきてる……。裏切り者のくせに、身体は正直なんだ。」