第10章 遠回り
鋭い快感に、思わず声が漏れる。
最奥まで突かれると先程の余韻が呼び起こされて、簡単に身体が反応してしまう。
甚「泣くほど感じてたくせに……まだ足りねぇんだろ?」
そう囁くと、甚爾は1度も抜かずにそのまま腰を強く打ちつけた。
濡れ切った膣内をかき混ぜるように、肉棒が激しく出入りする。
「ああっ、甚爾、まって……っ、そんな、激しく……っ!」
甚「待たねぇよ。……止めてほしいなら、言ってみろよ。」
「や……やだ……止めないで……っ。」
ぴちゃっ、ぬちゅっという淫靡な音と、ミクの甘い喘ぎが部屋に響く。
ソファに押し倒されたまま彼の腰が何度も叩きつけられ柔肉が揺れ、ベッドのようにクッションが軋む。
彼の手が胸元に這い乱暴に乳房を揉みしだき、親指で乳首を擦りあげる。
甚「俺のもんになった身体……一晩中、全部使わせてもらうぜ。」
「っ……甚爾……中、また……くる、あああっ!」
激しく打ちつけられるたび、絶頂が目前に迫る。
腰が跳ね、脚が勝手に巻きつく。
甚「そうやって締めてくると……こっちも限界だって言ってんだろ……!」
彼の吐息が荒くなる。
再び奥で熱が膨れあがり圧迫感が増すたび、彼女もまた限界へと追いやられていく。
「っ、イく、イっちゃう……甚爾、いっしょに……!」
甚「出すぞ……受け止めろよ、奥で――!」
言葉と同時に深く打ち込まれ吐き出される彼の熱を感じながら、ミクもまた絶頂に達する。
子宮口を押し開くように液が注ぎ込まれ、快感の波が全身を打ち抜いた。
「ん、はっ……あああっ……!」