第10章 遠回り
膣奥で彼のものを咥えたまま、ミクは目を潤ませながら喘いだ。
しばらく動けず彼女の上に覆いかぶさるようにして伏せていた甚爾が、やがてゆっくりと顔を上げた。
甚「……オマエ、やっぱバカみてぇに俺にハマってんじゃねぇか。」
「……やだ、言わないで……。」
頬を赤らめて顔を背けようとするが、顎を取られて真正面から見つめられる。
甚「言えよ。……“甚爾がいなきゃだめ”って。」
「……甚爾が、いなきゃ……だめ……。」
嬉しそうにけれど、どこか狂気じみた笑みを浮かべた彼は再び唇を重ねた。
甚「今夜、寝かさねぇからな。朝まで、俺だけで泣かせてやるよ。」
吐息交じりのその声に、再び熱が腹の底からこみ上げてくる。
熱を放たれたはずの彼のものが、まだ彼女の中で脈打ち第2ラウンドの始まりを告げていた。
吐息と汗が混じった空気が、リビングの中を濃く支配していた。
まだ抜かれていない甚爾のものが奥でゆっくりと脈打つたび、ミクの身体は微かに痙攣し敏感に震えた。
深く注がれた彼の体液が、じわじわと膣内を熱く満たし、その重みと熱が“自分は今この男のものになっている”と意識の奥に刻み込む。
「まだ……硬いの……?」
頬を赤らめながら問いかけると、甚爾はにやりと笑った。
甚「オマエが締めつけすぎなんだよ。……イったばっかで、また誘ってんのか?」
その言葉に羞恥が混じり、ミクは視線を逸らす。
だが、身体は正直だった。
膣の奥で、彼の熱に溺れていたいと震えている。
甚「……さっき感じてたじゃねぇか。」
甚爾はゆっくりと腰を引き、ぬるりと自分のものを引き抜く。
蜜と液が混ざった汁がとろりと溢れ、女の太腿を汚していく。
その様子を舌で舐め取るように見下ろしてから、再び肉棒を根元まで挿し込んだ。
「……あ、ぁ……っ!」