第8章 たまには
悟「……こんなに、硬くして。――アイツの前だけじゃないよな?」
「ちが……う、っ。」
返事にならない言葉を喉で呑みながら、ミクは感じていた。
彼の嫉妬に執着に、こんなにも激しく求められていることに――
嬉しさと快感が、入り混じって高まっていく。
下着をひと息に引き下ろされる。
蜜に濡れた秘部が空気に晒され、ベッドシーツに熱を落とす。
悟「やっぱり、濡れてる……ここまで来て否定しても、意味ないよな?」
囁きながら、彼の長い指がそこに触れた。
ぬるり、と蜜をすくい上げ、ぐっと奥へと押し込む。
「っ――あ、んんっ……!」
指は2本、そして3本へと増え、奥を探るように動く。
膣壁を擦り上げる刺激に思わず脚が震え、腰が逃げる。
悟「逃げるな。……ほら、感じてる声、隠すなよ。」
言葉と同時に、親指が蕾を押し上げた。
ビクンと身体が跳ねる。
「だめっ、悟先輩、そんなの……あっ、やぁっ……!」
必死に唇を噛む彼女の姿に、彼は微笑んだ。
悟「じゃあ……こっちも入れてみようか。僕の、嫉妬ごと……奥まで。」
ズリ、と音を立てながら、五条の熱がそこに触れる。
押し当てられたそれは怒張し、先端からは雫が垂れていた。
悟「入れるよ。オマエが“誰の女”か、身体で思い出させてやる。」
ズブッ、と一気に貫かれる。
彼女の膣がそれを迎え入れ、熱が腹の奥に突き刺さる。
「っ、ああぁっ……!」
彼は腰を引いて、また打ち込む。
浅く深く律動のたびにベッドが軋み、肌と肌が濡れて打ち合う。
悟「こんなに締めて……アイツに抱かれても、満たされなかったんだろ?」
「ちが、っ、でもっ、ああっ……!」
悟「素直になれよ……僕だけ、見てろよ。」
彼の熱が、奥で脈打つ。
彼女の膣がきゅう、と収縮する。
悟「イきそう? ……一緒に、イこうか。」
さらに深く突き上げられ、蕾を擦られ――
波のような快感が、一気に身体を呑み込んだ。
「あああっ、いくっ……!」
彼のが、奥に流れ込む感覚と共に、ふたりの身体が震える。
火照りと甘い疲労だけが、残された。
――けれど、終わりではない。
五条は、まだ瞳を細め、彼女の唇にキスを落とした。
悟「……これから、夜通し“躾け直す”から。――良いよな?」
その声は甘く、そして危うかった。