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モニタリング

第8章 たまには


「……やめ、悟先輩……っ、人目……っ。」

人通りのある駅前のビル影。

ミクは五条の腕に引かれるまま、つんのめるように足を運ばされていた。

彼の手は熱を帯び、明らかに力が入っていた。

爪先まで神経が逆立ったような、ただの握りではなかった。

悟「うるさい。……まだ足りなかった? それとも、アイツに抱かれたくらいで、もう僕が入る隙ないの?」

低く、くぐもった声。

軽く笑ういつもの彼ではない。

それが――

怖くて、でもどこか嬉しかった。

無言のまま、彼は近くのラブホテルの自動ドアをくぐる。

その背中に流れる空気は明らかに怒りと熱と、そして……

欲望。

エレベーターの中、彼女は1言も発せなかった。

ただ手首を掴まれたまま、じりじりとした熱に包まれていた。

悟「何も言わねえのな。……否定もしない。」

彼はぽつりと呟きながら、ホテルのドアを閉めた。

「……言ったって、聞いてくれないじゃないですか。」

ようやく絞り出した声。

だがその言葉が、逆に五条の我慢を切らせた。

悟「そうか。なら……黙ってろよ。」

言うなり、背中をドアに押しつけられる。

彼の双眸が、燃えるような青で彼女を射抜いた。

悟「アイツにあんな顔して……。」

低く呟いて、彼は唇を落とした。

激しく、舌をねじ込むようにして。

口腔の奥を味わうように、執拗に舌を絡めてくる。

その支配に、ミクはわずかに震えた。

荒い息を混ぜながら、唇を顎から首筋へと滑らせる。

甘噛みと吸いつく音が、ぬめるように肌を這った。

「……悟先輩、やだ……っ、ここ、残る……。」

悟「残すんだよ。僕のだって証拠、つけてやる。」

ベッドに倒される。

彼の手が服のボタンを雑に外し、ブラの上から乳房を掴んだ。

「……っん、やっ、あっ……!」

ひときわ強く揉みしだかれ突起に舌が触れると、彼女の背中が反る。

五条はその反応に満足げに笑い唇で舌先で、執拗にその先を虐めてくる。
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