第1章 お隣さん
甚爾はベッドの端にどっかりと座り、脚を組んで女を見下ろしていた。
その視線はまるで舐めるようで、いやらしく、そして容赦がない。
女の指が自らの奥へと沈み込むたび、ぬちゃ、という淫靡な音が部屋に広がった。
「もう……やだ、ぁ……こんなの、見られて……っ。」
甚「見られてるだけで、びしょびしょじゃねぇか。」
その言葉に、女の身体がビクッと震える。
羞恥のはずなのに、どうしようもなく興奮している。
見られていることが、責められているようで。
優しい言葉なんて何1つないのに、ぞくぞくと身体の芯が熱くなる。
「んっ……あっ……! あ、あ……いく、いっちゃう……っ。」
女は肩を震わせ、脚をピンと突っ張らせて果てた。
背筋が弓のように反り指を埋めたまま、びくびくと何度も小さく痙攣する。
その姿を、甚爾は黙って見ていた。
口元だけが、どこか愉しげに吊り上がっている。
甚「……すげぇ顔してイくんだな。誰に抱かれる妄想してた?」
「っ……やだ、そういうの……。」
甚「まさか、俺か?」
女は何も言えなかった。
否定も肯定もできず、ただ荒い息を吐く。
けれど達したばかりのはずの身体は、またすぐに疼き始めていた。
指だけでは、足りない。
さっきの絶頂が浅すぎて、もっと奥が、もっと深くが欲しくなる。
無意識に太腿をこすり合わせ、まだ濡れた指をまた秘所へと運ぶ。