第19章 裏に、ある意図
悠「なぁ、さっきから顔、赤いけど……酔ってんの?」
「たぶん……ちょっとだけ。」
言葉を選ぶにも苦労していた。
悟の手が、ミクの背中に添えられたまま腰のラインを撫でていたから。
微かに、リモコンが操作され、玩具の震えが強まる。
「っ……。」
身体が震えた。
小さく、でも確実に震えたミクの反応を悠仁は見逃さなかった。
悠「……なんか、変じゃね?」
疑惑を込めた視線がミクを捉える。
そして、悟へと向けられる。
悠「五条さん……なんかしました?」
悟「え? 僕? 何もしてないよ~。」
涼しい顔でグラスを持ち上げる悟。
その余裕が、悠仁の中の何かに火をつけた。
悠「……ふーん」
返事の代わりに、悠仁の手がテーブルの下でミクの膝に触れた。
え、と声を出しそうになるのを唇を噛んで堪える。
指先がスカートの布をなぞり、そしてそっと内腿へと滑り込む。
悠「なぁ……、変な声出さないようにしないとバレるよ?」
耳元で、囁かれるような声。
その無邪気な表情の奥に、意地悪な熱が混じっていた。
悠「五条さんに触られてたときは、そんな顔してた?」
「っ……い、悠仁……っ、やめ……。」
悠「俺の方が気持ちよくしてあげる。」
悟の方を見ず悠仁は自分だけを見ろとでも言うように、スカートの奥へと手を差し込んできた。
「あ、あっ……だめ、や……っ。」
玩具が挿さったままの中に、悠仁の指が触れる。
その感触に、腰が跳ねた。
玩具と指先、2重の刺激に、頭が真っ白になる。
悠「は? ……オマエ、これ……挿れられてんの?」