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モニタリング

第19章 裏に、ある意図


ミクは──

逃げ場を失っていた。

酔いに任せた空気の中、皆の笑い声が飛び交う賑やかな座敷で、ミクは五条悟と虎杖悠仁に挟まれる形で座っていた。

悟の隣に戻ったとき、さりげなく腰を支えてくれた彼の手が、ミクのスカート越しに優しく撫でてくるのがわかった。

中に仕込まれた小さな玩具は、いまだに震えを続けており膝の奥が甘く疼いていた。

悟「大丈夫? 顔、ちょっと赤いよ?」

そう言いながら五条は、あくまで無邪気な笑みを浮かべている。

まるで、ミクの内側で震えている淫らなモノの存在など、誰にもバレるはずがないと信じ切っているように。

「……平気です。」

精一杯、平静を装って返したその瞬間だった。

悠「俺もそっち座って良い? 間に入りたい!」

明るく無防備な声がして、虎杖悠仁がミクの反対側に座り込んできた。

ふわりと漂うシャンプーの香り。

いつもより近い距離に、胸が高鳴る。

悟「狭くね? 悠仁、意外と肩広いんだよ。」

悟が肩で笑いながらも、わざとらしくミクの背中側へ密着する。

その結果、ミクは2人の男の身体にぴたりと挟まれた格好になった。

逃げられない。

身体を動かせば、どちらかに触れてしまう。

悠「……これ、ちょっと近すぎるんじゃね?」

苦笑混じりに言いながらも、悠仁は肩を寄せてくる。

視線を向けると、なぜかその目が、悟を見るよりもずっと鋭い。
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