第19章 裏に、ある意図
ミクの芯が彼を欲しがって、彼で満たされて──
どうしようもなく壊れていく。
ただ快楽だけで繋がっているわけじゃない。
そこにあったのは甚爾の言葉にできない孤独と愛、そしてミクへの依存だった。
甚「……誰よりも、オマエをわかってるのは俺だろ。」
乱れた髪をかきあげて、彼はミクの目を見た。
甚「だから……俺だけ見てろ。他の男なんか、見るな。……俺以外に、こんなふうにされても気持ちよくねぇだろ?」
その問いに、ただ“うん“としか返せなかった。
熱の中で、心までも支配されていく感覚。
甚「そうだよな……オマエは、俺のもんだもんな……。」
彼がそう言いながら何度目かの絶頂を与えてくれたとき、ミクは完全に彼に堕ちた。
愛され求められ支配され、縛られて──
それでもミクは、嬉しかった。
こんなにも激しく深く、求めてくれる男がいるという事実に。