第17章 赤い痕

悠「……まだ終わりじゃないから。」

女の絶頂を見届けても、虎杖悠仁の目には一切の緩みがなかった。

ベッドにぐったりと横たわる女の脚の間に自分のモノを添えたまま、彼はねっとりと濡れた音を楽しむように腰を前後に揺らしている。

悠「こっち、さっきのバイブでトロトロだったし……入れた瞬間、また締めてきた。」

さっきまでの優しさはどこかへ消え去っている。

その声音にはどこか残酷さすら宿り、なにより――

欲に支配された真っ直ぐすぎる執着が滲んでいた。

悠「ねえ……こんなに気持ち良い身体、他の男にも触らせたの？」

女は答えられなかった。

首を横に振ろうとしても、さっきの絶頂で身体がうまく言うことをきかない。

その反応が、悠仁の苛立ちを煽った。

悠「……じゃあさ、もっとえぐるように突いても文句言わないよね？」

ずぷっ、と音を立てて一気に奥まで突き上げられる。

女の喉から短く悲鳴が漏れた。

「やっ、んんっ……っあぁぁっ！」

悠「ほら、声出てる。バイブより……俺の方が気持ち良いんでしょ？」

下腹部を擦り上げるように、的確に子宮口を叩いてくる。

激しすぎる律動に、蜜が音を立ててあふれ出す。

悠「すごい音……ほら、聞こえる？　俺が入ってる音……。」

「……やだ……恥ずかしっ……！」

悠「恥ずかしいなら、感じなければ良いじゃん……でもほら、また締め付けてきた。」

「ち、が……っんぁっ……！」

そのまま女の手首を掴み、上に押さえつける。

悠「動かないで。逃がさない。」

彼はただ突くのではない。

浅く深く、わざと焦らすような抽送で快感を引き延ばし、さらに暴力的なまでの突き上げで絶頂寸前まで一気に押し上げてくる。

「んっ、くぅっ……また、イクっ……っ悠仁っ……やだ、イッちゃ……！」

悠「良いよ。何度でもイッて。俺の中で、気が狂うまで。」

女の視界が揺れる。

熱い、熱すぎる。