第17章 赤い痕
悠「言わなくて良い。……でも、許せない。」
言い終わるより早く悠仁は立ち上がり、部屋の備え付けの引き出しを開いた。
「な、何を……。」
悠「ホテルの定番ってやつ、初めて使ってみたいと思った。」
そう言って彼が手にしたのは艶めいた黒いバイブと、細長いリモコンだった。
悠「さっきまで可愛がってたけど……今度は、ちょっと意地悪しても良い?」
冗談めいた口調なのに、目が笑っていない。
そこには独占欲と、熱の滲んだ執着が色濃く宿っていた。
女が動揺する間に悠仁はすばやく近づき、シャツの前をはだけさせる。
まだ感度の残る乳首が露わになり、空気に触れてびくりと震えた。
「やぁ……やだ、悠仁、待っ――。」
悠「さっき他の男の痕見せたんだ。罰、受けなきゃ。」
ベッドに押し倒される。
脚を開かれ秘所に向けて冷たいバイブが当てられた瞬間、思わず声が漏れた。
「ひぁっ……つ、冷たい……っ!」
悠「すぐ温めてあげるよ。」
微笑んだまま、スイッチが入れられる。
ぶぅん、と小さな振動が始まり、それが徐々に強くなる。
「っん、あぁっ、や、変な感じっ……!」
秘部の奥をなぞるようにして、振動が粘膜を刺激してくる。
異物感と執拗な微細な震えに女の身体は自然と反応し、蜜を溢れさせていった。
悠「すごいな……こんなにもう、濡れてる……。」
「違う……の、さっき……のせいで……!」
悠「うそ。こっちでも、ちゃんと感じてる。」
バイブがゆっくりと挿入される。
異物がゆっくりと膣壁を押し広げ、奥へと沈んでいく感触。
女はシーツを握りしめて震える。
「んあっ……やぁっ、こんなの、へん……っ!」