• テキストサイズ

モニタリング

第16章 触れられた記憶


下半身を震わせながら絶頂を迎えると、悠仁は濡れた唇でふっと笑った。

悠「もっと気持ちよくするから、まだ逃げないで……。」

ベルトを外しズボンを下ろした彼の肉棒が、すでに怒張していた。

ごく自然に熱を持ったそれを女の奥にあてがい、ゆっくりと差し込んでいく。

「っあ、はぁっ……んっ、ふ……!」

狭く熱く絡みつく内壁に、悠仁の表情が歪む。

悠「すごい……キツい……けど、吸い付いてくる……っ。」

ぐっ、と奥まで突き込むと、女の喉から声が漏れた。

「だ、め、激しいのは……久しぶりだから……っ!」

悠「じゃあ、ゆっくりにする。でも、ちゃんと感じて……俺の、奥まで。」

甘い声で囁きながら、律動が始まる。

腰が打ちつけられるたび、濡れた音がベッドの中に広がる。

「っ、悠仁、あっ、あぁっ……中、いっぱい……!」

悠「もっと、繋がりたい……っ、全部感じて。」

肉が擦れ奥を突かれるたび快楽が高まり、女の目が潤む。

唇が震え背筋が反り、ふたりの汗が肌を伝って混じる。

「イきそう……一緒に……っ。」

悠「うん、一緒に、イこう……!」

最後の突き上げと同時に、ふたりは果てた。

女の中に注ぎ込まれる熱を感じながら、ぴたりと重なった身体を強く抱きしめ合った。

しばしの静寂。

悠「……濡れて良かった、かも。」

耳元で、そんな少年のような言葉が囁かれた。




シーツの上で、ふたりはしばらくの間、息を整えていた。

カーテンの隙間から差し込む街灯の光が、乱れたベッドの上を淡く照らす。

女は脱ぎ捨てられたシャツを羽織り頬を少し紅潮させたまま、ベッドサイドに腰かけていた。

悠「ふふ……少しは冷えた?」

悠仁が笑いながら冷たいペットボトルを差し出してくれる。

その気遣いが嬉しくて、彼女は静かに頷いた。

「うん。……ありがとうね、悠仁。」

汗に濡れた髪を耳にかけながら、微笑む。

だが、その仕草の瞬間だった。
/ 199ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp