第16章 触れられた記憶
ホテルの部屋に着くなり、濡れた服のまま押し倒される。
悠「ごめん……我慢できない。ずっと我慢してたのに、今日の……その透けたの、見た瞬間に……だめだった。」
「悠仁、待って……服、脱がないと濡れちゃう……っ。」
悠「もう濡れてる……中も、でしょ?」
その言葉と同時に、シャツのボタンが乱暴に外される。
濡れた生地が肌から剥がされ露わになった素肌に、悠仁の熱い視線が這う。
悠「すっげぇ……綺麗……。」
細い指が肩から腕を伝い、柔らかな胸元に触れる。
最初はそっと、しかしすぐに堪えきれなくなったように両手で乳房を掬い上げ夢中で唇を寄せてくる。
「ん……っ、ゆ、うじ……っ、そんな……。」
悠「舐めたい。全部、舐めさせて。」
舌先が、濡れた肌をなぞる。
乳首を口に含み甘く吸い上げるたび女の身体は震え、ベッドに沈んでいく。
悠「こっちも……見せて。」
スカートをたくし上げ、濡れた下着を指でずらす。
そこから零れた蜜に、悠仁の瞳がさらに熱を帯びる。
悠「……すごい、濡れてる……ほんとに、透けた時から……?」
恥ずかしさに顔を逸らす女の足を開き、彼は舌を這わせる。
「……っ、んぁっ、やぁ、舌っ……そんな、だめ……!」
悠「イッても良いよ。我慢しなくて良い。」
舌が割れ目を這い蜜を舐め取り、敏感な蕾を優しく転がす。
たまらず女が腰を浮かせると、悠仁は押さえるようにしてさらに舌を差し込んだ。
「んっ、あ、ああっ……や、イくっ、イっちゃう……っ!」
快感の波が押し寄せ、女の背中が跳ねる。