第15章 夢現
「は、ぁ……やだ、お願い……おかしく……なっちゃう……っ。」
甚「おかしくなって良いぞ。壊れるまで、俺たちが責任取ってやる。」
甚爾が低く唸るように言い、その太い腰が女の脚の間に沈み込んでいく。
ぶつかるたび肉の音が響き、女の口から悲鳴のような喘ぎが漏れる。
甚「ほら、悟……コイツ、締め付けすごいぞ。やりすぎて壊すなよ?」
悟「……壊すのはオマエの方でしょ。僕は優しくするから。」
そう言いながら、五条は女の唇を奪った。
深く、舌を絡めるように。
女の両手はすでに力が抜けており、ただ2人の男の間で溺れていくように揺れていた。
「……あ……やぁっ……中、熱い……っ、ふたりとも……。」
甚「まだ始まったばっかだぞ。ほら、口も使えよ。」
甚爾が腰を引くと五条が女の顎を優しく掬い、唇を再び重ねた。
背後からの激しい律動に喘ぎながらも女は五条の舌を受け入れ、目尻から涙が零れ落ちる。
悟「可愛いな……ねえ、もっと聞かせて?」
五条が囁き、甚爾がさらに奥を突く。
甚「泣くほど感じて……そんなに俺たちが欲しいのか?」
息を乱しながら、女は首を振る。
それでも身体は否応なく反応し、内側は2人の熱で満たされていく。
男たちは一瞬たりとも主導権を譲らず、だが女を置いてきぼりにもせず与えては奪い縛っては解かし快楽の極みへと引きずり込む。
――もう逃げ場などなかった。
身体も心も声さえも、ふたりに喰われていく。
甘く淫らな夜は、まだ終わりを見せる気配はなかった。