第15章 夢現
夜の帳が落ち、部屋にはわずかな照明の光だけが漂っていた。
ベッドのシーツはすでに乱れ女の肩からは寝間着が滑り落ち白く細い鎖骨が露わになっている。
甚「ふ……可愛い顔して、こんなに濡らしてんのかよ。」
伏黒甚爾が低く笑いながら、女の太腿を割るようにして指を這わせる。
大きな手のひらが肌に触れるたび女の身体はびくつき、喘ぎが漏れた。
「や、ぁ……そんなとこ……っ。」
声が震え、濡れた睫毛が揺れる。
五条悟は、その光景をじっと見つめていた。
女の反応を観察している。
悟「……甚爾、オマエ……やけに丁寧じゃん。」
皮肉めいた口調。
しかしその目は笑っていなかった。
伏黒甚爾の指先が女の奥に沈むたび、彼の喉が微かに鳴ったのを五条は見逃していない。
甚「当たり前だろ。コイツ、俺の指じゃないと啼けない体になってんだよ。」
悟「へぇ……僕の時だって、可愛い声で啼いてたけどな。」
どちらの声にも独占欲が滲んでいた。
だが、いま女の上に覆い被さっているのは明らかに伏黒甚爾だった。
膝立ちの姿勢で女の両脚を開かせたまま片手で腰を押さえ、もう片方の手で艶やかな肌を這わせる。
「……悟先輩……見ないで……っ。」
女が弱くかぶりを振ると、甚爾がにやりと笑った。
甚「良いから感じろ。見られてる方が興奮すんだろ?」
言葉とは裏腹にその指は、じらすようにゆっくりと奥の1点をなぞっていく。
女の背筋が跳ね、喉から甘い吐息が漏れる。
甚「なあ悟、オマエも指突っ込んでみろよ。どれだけトロけてるか……教えてやる。」
そう言って甚爾は女の脚をさらに開き濡れた秘所を晒したまま、女の顎をぐいと引き上げた。
「嫌……っ、だめ、悟先輩には……見せたく……。」
甚「もう見えてんだよ。」
甚爾の舌が女の首筋を舐め、白い肌に赤い痕を刻む。
五条は一瞬、瞳を細めた。
細長い指が女の頬をなぞり、その耳元で囁く。
悟「……こんな顔、僕以外に見せるなんて……ずるいじゃん。」
言いながら五条の手もまた、女の胸元へ伸びていく。
柔らかな双丘を包み込み親指で敏感な先端を転がすと、女は2人の間で震えながら喘いだ。