第14章 他の誰にも渡さない
甚「ここ、だいぶ弱くなったな。……何度も俺が可愛がったから、か?」
「ちがっ……違っ、あぁっ、やぁっ!」
否定したくても、身体が勝手に応えてしまう。
彼の動きに合わせて蜜が垂れ、音がいやらしく部屋に響く。
そして、突き上げる角度が変わった。
「ッ……ひぁっ! そこ、だめ、そっ……こ、んぁぁっ!」
甚「やっぱり……ここが1番好きなんだな?」
わざと、そこだけを何度も突き上げる。
女の背中が仰け反り手すら握れない拘束の中で、絶頂が目前に迫る。
しかし——
その寸前で、甚爾の腰がぴたりと止まった。
甚「……言えよ。」
「……え?」
甚「俺のもんだって。……口に出して、ちゃんと自分で言え。」
その命令に、女は涙を浮かべた。
悔しさと羞恥、でもそれ以上に……
彼の執着が甘く胸を締め付けた。
「……わたし、は……甚爾の、もの……。」
甚「……もっと。泣きながら、懇願してみろ。」
「お願い……甚爾…………全部……壊れるまで……っ!」
その瞬間、彼の腰が再び動いた。
今度は容赦なく深く、速く——
完全に女の中を貫き尽くすように。
拘束されたままの脚が小刻みに震え、意識が白く弾けた。
幾度目かもわからない絶頂に、喉の奥から甘い悲鳴がこぼれる。
甚「っく……良い顔、してんじゃねぇか。……俺だけ見てりゃ、それで良いんだよ。」
絶頂の余韻に包まれながら、女は確信した。
もう、この男からは逃げられない。
心も身体も、全部……伏黒甚爾に堕とされたのだと。