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モニタリング

第14章 他の誰にも渡さない


絶頂の波に飲まれて意識が溶けかけていた女の頬を、ぴしゃり、と平手が軽く打った。

痛みはない。

ただ、刺激と共に強制的に覚醒させられる。 

甚「……まだ終わってねぇぞ。」

伏黒甚爾の低い声。

枕元にひとつだけ灯された淡い照明に、彼の荒い吐息と鋭い眼差しが浮かび上がる。

額には薄く汗が滲み鍛え上げられた肩から胸板へと滴るその汗は、彼の昂ぶりが1度も収まっていないことを告げていた。

甚「俺だって……限界なんだよ。」

熱を宿したソレは怒張したまま、まるで獲物を狩るようにぴくぴくと脈打っていた。

女が何度も果てさせられ、翻弄された。

それが今、“甚爾の欲”を臨界点まで煮え立たせていた。

甚「……次は、俺がイく番だ。」

そう言い放つと同時に、拘束具を外されたばかりの女の腰を強引に引き寄せる。

脚を抱えられ入り口に彼の熱が押し当てられると、既に何度も開かれたそこが、無意識にきゅっと震えた。

甚「オマエのこの奥で、俺を絞り出せ。」

ぐっ、と腰が沈む。

突き刺すというよりも、肉を押し広げて深く深く抉り取るような動き。

粘膜が擦れる音が生々しく響き、濡れた淫靡な音がまた部屋に広がる。

甚「っく……やっぱ……気持ち良いな……。奥の、締まりが変わってきてんだよ。俺の形に、馴染んできてる……。」

「んぁっ、あっ……まって、もう……うごけな、い……っ!」

甚「関係ねぇ。……感じるだけで、良い。」

腰を突き上げられるたびに、女の背筋が跳ねる。

太腿を抱え込まれた体勢のまま、甚爾の腕が全体重を支えている。

揺さぶられるたび息が乱れ、吐息すら甘くなる。

「奥……ん、当たって……ああっ!」

甚「そこが好きなんだろ。さっきより、もっと奥まで……ほら、暴れてる。」

ぬちゅっ、ずちゅ、と下品な音が連続し、つながった部分が泡立つほど擦れ合う。

女の膣が彼を歓迎するように蠢き、快楽の波をまた引き寄せてくる。

甚「なぁ……オマエ、こんなにトロトロになって……ほんとに、他の誰かに見せられんのか?」

「だ、だめ……見せないっ、甚爾だけ……っ。」

甚「なら、証拠つけてやる。中で、いっぱい出してやるからな。」

腰の動きが徐々に荒くなる。

先ほどまでの冷酷な支配ではなく今はただ、衝動と執着がぶつかるような、荒々しい獣の交わりだった。
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