第14章 他の誰にも渡さない
ぐっと胸が詰まる。
ごまかすようにシーツを引き寄せたが、彼はそれを無言で引き剥がす。
裸のまま晒された身体に冷たい空気が触れ、身体がびくんと震えた。
甚「なぁ、俺以外の誰と繋がってんだよ。……素直に吐けば、優しくしてやる。」
その言い方は、まったく優しさを感じさせなかった。
怒っている。
静かに、だが確実に。
次の瞬間、彼は立ち上がると部屋の1角にある引き出しを開けゴム手袋をつけるような手付きで中身をまさぐる。
中には、ラブホテル特有の“大人のおもちゃ”たち。
バイブ、ローター、口枷、手錠、電マ、鞭、アナルプラグ……
そのどれもが、冷たい金属とゴムの光を放っていた。
甚「ちゃんと謝れるまで……玩具で躾けてやるよ。」
震える身体の上に覆いかぶさるようにして、甚爾は無造作に女の手首をベッドの柵に手錠で繋ぐ。
片方だけでも、動きは大きく制限される。
逃げ場はない。
「……ねぇ、や……ちょっと、ほんとに、……っ。」
甚「だめ。もう遅ぇよ。」
女の制止も聞かず、冷たいローションを滴らせながらバイブを彼の指が握る。
スイッチを入れると機械音と共に微細な振動が始まり、それをそのまま敏感な花弁に押し当てられた。
「あっ……あ、んんっ……!」
舌を這わせるのとは異なる、人工的な振動。
震えるほどに鋭く、容赦ない。
腰が浮いて逃げようとした瞬間、もう片方の手も手錠で固定された。
甚「逃げんなって言ったろ。これはお仕置きなんだからさ。」