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モニタリング

第2章 言葉に出来ない癖に


甚爾はしばらく、その細い指に握られたまま何も言わなかった。

そして――

笑った。

甚「……かわいすぎて、焦らしてる場合じゃなくなるな。」

そう言うと甚爾の指が、ついに深く沈んだ。

女の熱に溶かされながら、ぬるりと奥へ侵入していく。

「っ……っああっ……!」

甚「ほら、どこが足りなかった? ここか? それとも……こっちか?」

ねっとりと嬲るような指の動き。

1度入ったら、すぐには引かない。

じらしながら奥の壁を探り、指先で執拗に撫で上げる。

甚「オマエが“欲しい”って言わなくても……身体が先に、答え出してるからな。」

女の脚が震え、シーツを掴む手に力が入る。

見られて焦らされて、懇願させられて――

それでもプライドを守ろうとした自分の小さな抵抗ごと、彼の指はゆっくりと淫らに塗り替えていく。

「っ……あっ……! ふ、ぁあっ……! まって、もう……っ、むり……っ。」

女は乱れきった息を吐きながら、ベッドの上で何度目かの絶頂に震えていた。

シーツに沈む白い脚は開ききり、膝から下が小刻みに痙攣している。

膣内は甚爾の指に絡みつき、ねっとりと締めつけながら果てるたびにとろりと甘い蜜を零していた。

それでも――

甚「何が“もうむり”だよ。」

甚爾は笑いながら、指を抜かない。

抜くどころか、ぐっと第2関節まで押し込んで奥の1番感じる場所を的確に押し上げてくる。

「ひっ……ぅう、んんっ……っ!」

女の腰がびくびくと跳ねる。

けれど今の彼女は、かつてのように抵抗する素振りすら見せなかった。

むしろ自分から腰を前へと押しつけ、甚爾の指を咥え込みにいく。

甚「ほら……自分で擦り寄ってんじゃねぇか。」

「ちが……っ、あっ……動かさないで……っ。」

そう言いながら、女は腰をくねらせる。

濡れきった膣口が、ぬちゅ、ぬちゅ……と音を立てる。

甚「へぇ……もう、俺の指が欲しくてたまんねぇの?」

甚爾はあえて動かない。

女の動きに任せ、されるがままに指を中に置いたまま見下ろす。

「ん……ふっ、ぁ、やっ、……そこ、そこ……っ」

甚「ちゃんと自分で突いてるな。気持ち良いとこわかってんじゃねぇか。」
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