• テキストサイズ

【鬼滅の刃】月が綺麗ですね【R指定】

第4章 赫き炎刀


最初の頃は、実弥が邪魔でしのぶは追い出そうとした。

しかし実弥が側に居なければ仁美が不安定になるので、今ではこうして実弥が居てもしのぶは何も言わない。



「採血をしますね。」

スッとしのぶが細い針を出すと、仁美は目を瞑った。

自分の血を見る事は今だに慣れなかった。




「…薬はいつもの薬を出しておきます。」

「…はい…。」




仁美はしのぶから処方してもらっている藤の花から作った薬を飲んで鬼化を進行を止めてる実験をしている。

これは仁美も同意の元で、仁美の体は耀哉に全て託し、鬼を研究する為に提供している。




しのぶから貰っている薬を飲んでも、仁美の目は治らなかった。

実弥はしのぶが作る薬が仁美の目を元に戻してくれる事を望んでいる。




仁美が元の姿に戻ったなら。

仁美を見て湧き上がる気持ちに、もっと素直になれると、そう願っているからだ。




仁美が帰りの支度をしていると、ドタドタと廊下を走る音が近付いて来た。
/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp