第2章 輝石の額当て
「痛くないだろ?」
「……あ……はい…。」
天元の言う通り痛みは無かった。
仁美の望み通り天元の動きは止まって、仁美をギュッと抱き締めた。
そして口付けをしていると、胸の辺りに彼の鼓動がした。
「ん……はぁ…。」
苦しかったお腹も、天元のモノが中でビクビクと動いているのが分かると、ギュッとお腹が疼いた。
「……動いても大丈夫そうだな…。」
物欲しそうに中を締め付ける仁美に、天元は笑って言った。
「…っ!あ……っ…。」
動き出した彼の体に仁美はしがみ付いた。
物足りなかった刺激が下半身から広がり、仁美は唇を噛み締めながらその快楽に耐えた。
「…唇を噛むなよ。」
ヌルッとした天元の舌が唇を割って入ってくると、大きな手が仁美の頭を包んだ。
ピッタリと体が密着されて、彼に抱かれながら揺さぶられていると、もうその時には発作の震えは止まっていた。
不安が安心感に変わって、彼に全てを委ねたら。
この時間が永遠に止まればいい。
そう強く願った。