• テキストサイズ

【鬼滅の刃】月が綺麗ですね【R指定】

第1章 半々羽織




(……鬼?!)



一瞬腰の刀に手を触れたが、すぐにその手は止まった。

仁美の肩に寛三郎が乗っていたからだ。

義勇は気を取り直して再び仁美に近づいた。




仁美の目の前まで来ると、義勇は仁美を見下ろした。

「……世話になる。」

その短い一言に仁美は頷いて夜空を見上げた。




「……月が綺麗ですね……。」

仁美の言葉に義勇は彼女の目線を追った。




目線の先にある月は普通の月で、夜空は澄んでいたが特段美しく見えるモノでも無かった。

大きな満月や、朧月ならまだ風情があるモノだが。




「……あの月が綺麗なのか?」

「………………。」

仁美は月から義勇に目線を移しそう答えた彼をジッと見た。




そしてすぐに目を伏せると仁美は義勇を屋敷に招いた。

「お疲れ様でした。お休みのご用意が出来ています。」

そう会釈をして門を開けた。




「………………。」




義勇は何故会話が終わったのか分からなくて、しばらく呆然とした。
/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp