第7章 鬼の宴
「仁美はまず、殺生ごとは苦手だ。血に染まった猗窩座殿の手などは怯えるだろう。それに体が脆い。鬼の性器を受け入れるのに精一杯だから、仁美を抱く時は興奮を抑えて仁美の体を気遣わないといけない…。仁美が血を流す事になったら普通の鬼なら正気を保てないだろう…。」
童磨はチラッと猗窩座の下半身を見た。
先程よりも膨張しているのが分かる。
「猗窩座殿…。それ以上膨張されたらまた仁美に新しい鬼を見つけないといけなくなる。」
童磨のその言葉を聞いてゾッとしたのは仁美だった。
「いっ嫌!もうこれ以上他の鬼は嫌!!」
仁美は猗窩座を振り払って童磨に泣きながらしがみ付いた。
「私……もう大丈夫です…!ちゃんと出来ますから体を慣らすのに童磨様以外の鬼は嫌です!!」
涙を流しながら懇願する仁美に、童磨はゾクゾクッと電流が流れた感覚を覚えた。
その感覚に口元は更にニヤけてしまう。
すぐに仁美を抱き締めて言った。
「ああ…可愛いねぇ仁美。俺だって仁美を他の鬼には触らせたくないよ。」