第6章 虹色の目の無神論者
もう限界だった。
明日仁美を抱こう。
童磨は仁美のお腹をスリッと撫でた。
「…………。」
仁美は少し体を強張らせたが、泣いたり嫌がったりはしなかった。
この頃には諦めの気持ちの方が大きかったのだ。
泣いて叫んでも、この鬼は絶対に体を貪る事を辞めなかったから。
「…仁美…。明日仁美の中に俺のモノを入れてみよう。」
そう仁美に囁きながら、童磨は心が躍った。
体液を啜っただけであんなに興奮したのだから、自分のモノが仁美の中に入った快楽はどんなモノだろう。
童磨は仁美を後ろから抱き締めて、彼女を包み込むように体中を撫でていた。
仁美はそんな童磨の仕草に顔を歪めた。
逃げよう。隙を見て。
この汚れた体がもうどうなってもいい。
例えこの鬼抱かれたとしても、絶対にこの場所から逃げよう。
無惨にこれまで育てて貰った恩はある。
仁美なりに彼に恩を返したかったし、夫婦になるなら妻として添い遂げたかった。
何よりも、彼を愛していたから……。