• テキストサイズ

【鬼滅の刃】月が綺麗ですね【R指定】

第4章 赫き炎刀


自分が憐れみ、罪悪感から遠ざけていた仁美が、自分以外にも心を許せる人が出来たと知った。

もしかしたらそれは義勇1人では無いかも知れない。




実弥は仁美の事を知らなかった。

鬼と過ごし、鬼に陵辱され、鬼の目を持ち、血鬼術を使った。

そんな『人間。』

実弥が知っている仁美はそれだけだった。




長い月日が経っても、彼女が何を思い、どう過ごしてきたのか。

仁美の心情に触れる話なんてした事が無かった。




仁美があんな風に誰かの好意に触れ、好意を返す事など想像していなかったのだ。




そんな仁美の姿は実弥に衝撃を与えた。

自分が知っている仁美が全然違う仁美の様に思えたのだ。








ーー

ーーー





しばらく義勇と逢瀬を重ねて、仁美は実弥の元に戻った。

実弥は仁美を見ると、すぐに帰路にする事を伝えた。




また実弥の背中を見ながら夜道を歩く。

仁美はもう実弥と話す事を諦めていたが、その時の実弥は違った。
/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp