第5章 ぱーとなー
「良いに決まってますわ。お誘いくださって嬉しいのは本心ですし、私ならギルヴァ様含めて、デビアン帝国の方々のお役に立てるかと………きゃっ!」
そう言い終わるより先にマキアは手を引かれ体勢を崩してギルヴァの胸にポスッと収まり抱きしめられる
「良かった………断られるかと……」
大きく息を吐きながら安堵の声を出すギルヴァにクスクス笑うマキア
「断るわけありませんよ。でも……こんなスキンシップなさるものなのですか??」
頬を赤らめるマキアを胡座で座った膝の上に横抱きにして乗せるギルヴァ
「スキンシップ??パートナーなんだから当たり前だろ?周りには付き合ってるくらい思わせないとな。」
「つ、付き合って!?」
「ん?…魔族がほとんどのデビアン帝国ではそれくらいだぞ??仲睦まじくして他の虫を寄せ付けないんだよ。だから慣れろな??マキア」
そう言いながらすっかり呼び捨てに慣れたギルヴァは、マキアの頭に軽くキスをする
「ガイベルド卿??」
「おいおい…パートナーなんだぞ??名前で呼べと言ってるだろ。」
「で……ですが……こんなに近い距離なんて…」
「慣れろと言ってる。言っとくが、他の男と仲良くしてたら……」
横抱きにしたままマキアの耳元に口を寄せるギルヴァ
「お仕置だからな??マキア」
「ひゃ?!」
「返事は?マキア」
「わ、分かりましたわ。仕事上でしか男性とは関わりませんから……ね?」
「名前は??」
「……っ……ギルヴァさま」
頬を赤らめたまま名前を呼ぶマキアに優しくポンポンと頭を撫でながら、よく出来たな。と言うギルヴァ