第4章 おでかけ
『カップル限定』
そのワードを聞いたギルヴァは、マキアが買いに行った小さな店を見ると、カップル限定グッズと書かれてるポスターをみつけ
フーンっとギルヴァは言いながら、恥ずかしそうに下を向くマキアの肩を持ちギルヴァの方へ引き寄せて密着させた
「え?ガイベルド卿!?」
それに驚いたマキアは耳まで真っ赤にしながらギルヴァの方を見上げて距離の近さに戸惑いを見せる
「カップルなんだろ?なら、カップルらしくしないとな?」
そう言いながら空いてる方の手でクレープを持ちかぶりつく
「ん?うっま!」
食べて感動しているギルヴァを恥ずかしさで軽く睨んでるように見つめるマキアに、ギルヴァはニヤッと笑い
「食わねえなら、貰うぞ?」
「あっ!ダメ!」
マキアの前に浮いてるクレープを引き寄せようとしたギルヴァに奪われまいとクレープを両手で持ち口をつける
「んー!やっぱり美味しい」
「食ったことあるのか?」
「えぇ、前に闇属性の人を治癒してきた帰りに、すっごい疲れちゃってその後も仕事があったんですが、看板の誘惑に負けました。」
そう言いながらもう1口食べるマキア
ギルヴァも1口食べ
「なるほどなぁ……まぁ、上位貴族の令嬢がこういうスイーツ食べないもんな?」
「まぁ……そうですけど……」
「美味いのに勿体ねぇの。」
また1口食べて、ドリンクを飲むギルヴァ
「あの……はしたないって思わないのですか??」
「俺が?」
首を傾げるギルヴァに頷くマキア
それにギルヴァはハッ!!って鼻で笑う