第4章 おでかけ
マキアは首を横に振り
「嫌ではありません!あんな風に抱きしめられるなんて無かったので……その安心できました。」
「そうか……良かったよ。俺で良ければいつでも胸は貸すさ。」
笑いながら言うギルヴァにまた恥ずかしくなりながら、小さく頷いたマキア
ギルヴァが紅茶を用意して、マキアに渡す
「あの……他の皆様は?」
「あぁ……エマリビア皇太子妃はやっぱり疲れでな。今日は休んどくと…」
「大丈夫なのですか?」
「大丈夫、大丈夫。たぶん、デビアン帝国との気候が明らかに違うからそれで疲れが出たんだろうよ。護衛の中に診察できる者がいたから診せたら、そう言ってたんだよ。」
「そうですか……」
デビアン帝国は雨が多くそんなに陽の光がささない。
それ故にヒューニンザ帝国の気候に身体がついていけないのはよくあること……
心配するマキアにギルヴァは話を続ける
「ガエテ皇太子は、エマリビア皇太子妃の傍にいる。」
「それが良いですね。」
「んで……レンヒとビィナだが……調べ物?があるとかで、それが終わったら別の竜車で来ると言ってた。」
「来るとは、ドレス店ですか?」
「あぁ……だから先に行ってて見といてくれってビィナが言ってたぞ。」
「なるほど……」
それぞれの事情を聞いて少し考えるマキア
そんなマキアが普通に接してくれることに安心するギルヴァ
「ありがとうございます。昨日に続いて今日も付き合ってくださって…」
「いいって…俺も暇だし。1人で出歩いてもこの顔だからな。まともに歩けやしない。絡まれて他国で面倒事なんてゴメンだからな。」
苦手そうな顔をしながら手をヒラヒラと振り、紅茶を飲むギルヴァ