第4章 おでかけ
正門に辿り着いたマキア
昨日、デズヒダ本店で買った洋服で
白地に紫色の花柄の半袖で膝下丈のワンピースに紫色のヒール、髪型は三つ編みで1つにしている。
竜車の傍にいる御者にと思ったら竜車の傍にいたのは……
髪型はオールバックで、黒に銀色ストライプ柄のジャケットにグレーのノースリーブタートルネックトップス、黒のズボンに黒靴姿のギルヴァがいた。
「よぅ。」
「ガイベルド卿?どうして?」
「いつも来てもらってるから悪くてな。迎えに来たんだ。ミへーラフィ侯爵邸に先に行ったんだが、ココだと聞いてな?」
ほら、手…。そう言いながら手を差し出すギルヴァにマキアは手を添えて、竜車の中へ
亜空間には、誰もいなくて、後から入ってきたギルヴァはゴンゴンと亜空間の壁を叩くと竜車が動き出した。
座れよ。というギルヴァの言葉に頷いてマキアは向かい合うようにしてビーズクッションの上に座る。
「御者の方と部下から聞いたので、てっきり御者の方だけかと……」
「あぁ……俺が訪ねようにも、相手が怖がって聞けないんだよ。だから、侯爵邸にも魔法塔にも御者に行かせたんだ。」
「そうだったんですね……お迎えなんてすみません。」
「なんで謝るんだ?」
「いえ……手間をかけさせてしまいましたし……」
言葉が詰まり下を向くマキア
昨夜のことを思い出して、まさかギルヴァが来ると思わずにいたのだ。
言葉が詰まるマキアに軽くため息をついてから、頭を下げるギルヴァ
「昨夜はすまなかった!」
「え?」
「夕食後にちょっと素っ気なかったろ??あと、風で抱きしめちまって……すまなかった。驚かせて…」
「いえ、そんな!謝らないでください。私も恥ずかしくて目が合えなくて……」
「恥ずかしくて?」
「へ?」
思わず言ってしまった言葉にマキアは赤面してしまい
また下を向く
ギルヴァはクククッと笑いながら
「嫌じゃなかったなら良かったよ……」