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魔族と人と、、、

第4章 おでかけ




『き、気になる??そうなるのかしら……ちょっと思っただけですよ……それに私は……人間だし?』

恥ずかしがりながらも言葉に詰まるマキアにクスクスと笑うビィナ

『魔族と人間なんて、今の時代はよく居る組み合わせよ?』

『ビィナさん……私はそんなんじゃ……』

『聞きなさいよ。』

『え?』

『ギルヴァ、本人によ。奥さんいるか?彼女がいるか?ってね』

『え?ビィナさんが教えてくれるんじゃないのですか?』

『言ったでしょ?答えられることは答えるって』

『ず、ずるいわ……』

少ししょんぼりするマキアに可愛くて頭を撫でるビィナ

『その質問したら何か変わるかもよ?』

『変わる??……何がです??』

『何が変わるかは………聞いてみてわかるわ。』

そう言ってウインクするビィナ











「……マジか?」

「嘘をついて私に何の得があって??」

聞き返したギルヴァに睨みながら言った時にはエレベーターが止まって

まだ額を痛がるレンヒの腕を掴み、先に降りるビィナ

ギルヴァも降りて、ビィナは振り返り睨んだまま


「進むなら進みなさい!遊びでマキアを傷つけたら容赦しないわよ?」

フン!と怒り気味のビィナは歩き、ほぼ引っ張られてるレンヒは軽く手を振りながら…おやすみ〜。と言った。




ビィナからの話を聞いて思い出した。


いきなり、自分に妻や彼女がいるかを聞いてきたマキアのこと……


独身で彼女いないと言った時に、一瞬だが嬉しそうな顔をしたマキアのこと……


抱きしめても押し退けたり離れたりせず、そのまま抱きしめられていたマキアのこと……




部屋に戻って

ベッドに座るギルヴァは前髪をガシガシかいて、前髪が乱れる


「俺はてっきり………」


まさか、夕食時に目を逸らしていたのも……


そう考えがまとまると…ハァー!!と大きなため息をつく


「バカかよ……俺は……」



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