第4章 おでかけ
「なんだよ?ビィナ」
「なんだよ?じゃないわよ!何なの?あの態度は!」
そう言いながら扇子でギルヴァを指すビィナ
「態度??」
「見送りの時の態度よ!あんな素っ気ない感じで…それでパートナーを頼めるわけないでしょ!?」
「まぁまぁ、ビィナ…落ち着いて?」
そう仲裁に入ろうとするレンヒの額を扇子で叩くビィナは、レンヒにお黙りなさい!と言う
その様子に、ため息をつきながらホテルの中へ入るギルヴァ
それを追うビィナとレンヒ
「聞いてるの?ギルヴァ!」
「怒るなよ。パートナーが見つからなかったら1人でいるだけだ。見つからなかったら1人でいるとは皇帝陛下に言ってある。」
「はぁ!??マキアは誘いを待ってるはずよ!?」
そう言ったビィナに、驚いてエレベーターに乗って部屋のある階のボタンを押す手を止めてビィナを見るギルヴァ
レンヒをエレベーターに乗せて、ビィナも乗り込み、ボタンを押してエレベーターが閉まり3人でエレベーターが上がる
「ビィナ……妄想も大概にしろ」
「妄想じゃなくってよ!?あの子は、私に聞いたのよ!」
グクヤの店のカーテン空間にて……
『ね、ねぇ?ビィナさん』
『どうしたの?マキア』
『あの、ガイベルド卿のことで聞きたいんだけど……』
そう聞くマキアは頬を赤らめていたのをビィナは見逃さず、着替えをしてるエマリビア皇太子妃を見ながら、マキアの隣に座る
『なぁに?答えられるのは答えるわよ?』
『その……ガイベルド卿は既婚者なのですか?』
『え?』
『あっ……違うの。その……ちょっと気になって、奥さんいるならなんで一緒に来なかったのかなって思いまして?』
『フーン……ギルヴァのこと気になるんだ??』
そう聞きながらニヤニヤとするビィナに更に顔を赤くするマキア