第4章 おでかけ
同じく首傾げたマキアに頭を搔くギルヴァ
「いや……俺はこの見た目だろ?それに威圧感あると言われたこともあるんだ。デビアン帝国でも皇族や幹部や軍以外の連中は怖がって、まともに話もできない。」
なのに……と話を続けるギルヴァ
「ミへーラフィ令嬢は、昨日の丘で初めて会った時から、俺と普通に接してるじゃないか??だから……俺が怖くないのか??」
説明交えて改めて質問をしたギルヴァにマキアは何回か瞬きをしてから口を開く
「ガイベルド卿は、怖くはありませんわ。」
そう断言したマキアにギルヴァは驚き
「我慢してるとか耐性魔法とかじゃないのか??」
改めて聞くギルヴァに首を横に振るうマキア
「耐性魔法も使っておりません。我慢もしてませんわ。」
「じゃあ……なぜ?」
他とは違う普通さに疑問は浮かぶギルヴァに、少し考えるマキア
「だって、怯えたり怖い要素ありませんもん。」
「え?」
「あ!威厳がないとそういうのではないですよ??なんと言えばいいんでしょう。」
ウーンと考えるも話を続けるマキア
「丘で誰が来るか分からず待ってる時には警戒とかあったのですが、ガイベルド卿が現れて、騎竜から降りるのを見て…怖いとかそういうのが無くて……普通に人間と何ら変わらない。大きな身体と立派な角だなぁって思ったのです。」
そう答えを言ったマキアがギルヴァを見上げると……
顔を真っ赤にして片手で目を覆うギルヴァ
「ガイベルド卿??」
赤面するギルヴァを不思議に思って首を傾げ呼ぶマキア