第4章 おでかけ
分からず首を傾げてるマキアに赤面しながら咳き込むギルヴァ
「いけない……ミへーラフィ令嬢」
「え?」
「俺のことを褒めてくれたのは感謝するが……その……」
また1つ咳払いをしたギルヴァ
「魔族しかない身体の部位…… 角とかを褒めるのは、求愛の言葉の1つなのだ。」
そう言ったギルヴァの言葉に、ブワッと赤面するマキア
「そんな!ごめんなさい!……わ、私……そんなつもりなくて……そんなつもりとか否定ではなくて……あっ……だから純粋に…素敵と思って……えっと……」
求愛という言葉に赤面しながら両手で頬を包んで焦るマキア
「いや……魔族のマナーの1つなんだ。相手を口説く時とかに部位で褒めるのはな……」
「も……申し訳ありません。」
「謝らなくていい……嫌ではないのだ……」
「え?」
「魔族で同性からお世辞で言われることはあっても……女性の…まさか人間であるミへーラフィ令嬢がそう思って言ってくれたのだ……」
照れながら笑みを浮かべるギルヴァ
「嬉しいのだよ。怖がらないだけじゃなくて、ありがとうな」
笑みを見せるギルヴァに頬を赤らめるマキアは軽く首を横に振りながら
「怖いなんてありませんわ。素敵だと思いましたもん。」
マキアの恥ずかしがってる様子に、抱きしめたいという思いがありながらも…頭をポンポンと撫でるギルヴァ
「ありがとうな……だけど、魔族に部位の褒めるのは、気を付けろよ?勘違いされるぞ?」
「……勉強いたしますわ。」
「んじゃ、戻るか?」
「えぇ……」
そう言って先に店にはいるギルヴァ
店に入る前に…撫でてもらった頭に触れるマキア
(何このドキドキ……)
店に入ってから席に戻り歩きながら…頭に触れた手を見るギルヴァ
(なんで抱きしめたいと思ったんだ……俺)