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魔族と人と、、、

第4章 おでかけ




「聞けるわけもないだろ。いきなりそんな……」

マキアがビィナやエマリビア皇太子妃と従業員とも楽しそうに話すのを見るギルヴァ


「嫌なの?」

「嫌じゃない。俺でいいのかってことだよ。」

そう言ったギルヴァに少し驚くレンヒ

「いいのかって……そこ気にするの?」

「するだろう?相手は人間で侯爵令嬢だぞ?」

「でも、君は次期公爵じゃん。」

「それは魔族の方でだろ……」

「そんなの気にする必要ないと思うな??」

「本人次第だろ……」

そう言いながら、またマキアを目で追うギルヴァ

「手遅れなる前に誘いなよ?」

「…………考えはしている」

「行動まで移しなよ?」

その通りと思えるレンヒの発言に何も言えずレンヒを軽く睨むギルヴァ

「まぁ、誘うまでは僕も皇太子も言うからね?」

「しつこいぞ?」

「心配なんだよ?ガイベルド大将軍?」

あえて敬称でのレンヒの呼び方に軽く舌打ちをしてマキアを見るギルヴァ





ただ人間というだけで

ヒューニンザ帝国の人間というだけで

こんなに行動するのに考えて慎重になる自分の心に驚きしかない

戦や軍関連のこと、仕事では決まったら直ぐに動いていた
それで成果を出した時もあれば
怪我を負うくらいの失敗もあった
だが、失敗したとしても直ぐに反省してまた進んだ


それをできていた自分が、1人の人間の女性に対して

こうも上手く行動していけないことは初めてのことかもしれない……


(俺は……臆病なのか?)

関わりについては怖いことないと思っていたが……

(難しいものだな……)



そう考えながら頭を搔くギルヴァ
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