第3章 なかよし
「着きましたわ!」
店に着いたのを報せるマキア
わぁ!!と喜ぶエマリビア皇太子妃とビィナ
店に入るとミへーラフィ侯爵令嬢だけでなく、魔族も一緒というので従業員が丁寧に挨拶し、責任者まで出てくる
最初は美容品の店に来た一行
従業員と話しながら、エマリビア皇太子妃やビィナに合う美容品を一緒に見るマキア
レンヒとギルヴァは従業員の案内で休憩場でソファに座り、女性陣達を見ながら出されたお茶を飲んでいた。
「良い色ね。」
「刺激が少ないので肌の負担はそんな無いらしいですよ。」
「マキア!私はどうかしら?」
「綺麗です。合いますよ!」
ビィナとエマリビア皇太子妃の反応に喜んでマキアも応える
そんなマキアにギルヴァは目を追っていた
それを見たレンヒは向かい側から、ギルヴァの隣に座る
「やっぱり気になってるんじゃん」
「なんでそうなる。レンヒ」
「だって、視線がずーっとミへーラフィ令嬢を追ってるじゃん」
そう言われて気付いたギルヴァは見るのをやめて、用意された茶を1口飲む
「たまたまだ。」
「またそんなこと言って?素直になりなって」
「素直も何も…彼女のことは別に……」
「フーン?さっきミへーラフィ令嬢だと気付いて声をかけようとした知らない貴族の男に睨みで止めたくせに?」
「あれは、迷惑だからな」
「そうなの?……どうするの?ミへーラフィ令嬢ならパーティーのパートナーは引く手数多でお誘いあるかもね」
そう言ったレンヒに軽く咳き込むギルヴァ
「……パートナーいるならばそれはそれだろ。」
「聞いたの?」
「聞けるわけないだろ。昨日知り合っての今日だぞ?」
「聞きなよー。取られちゃうよ?」
からかいながら言うレンヒに、ぐっ……と何も言えずに、ふとマキアを見るギルヴァ