第3章 なかよし
マキアを見送り、レンヒとガエテ皇太子の3人で軽くホテルのバーにて呑んできたギルヴァ
ホテルの部屋に戻ってきたギルヴァ
「はぁ………」
部屋の明かりをつけて、バスルームへ行きお湯を溜め始めてから
リビングルームへ行き
ジャケットを脱いでネクタイを取りシャツのボタンを取って前部分が開き上半身が少し肌が見える中ソファに座る
「つかれた……」
バーにてレンヒとガエテ皇太子がマキアと出会った丘のことを聞いてきたりマキアのドレス姿のことを話してたり、
話内容がマキアのことが多かった。
話に出るだけでウンザリだったはずなのに
丘で黄金色の獅子の召喚獣と一緒にいたマキアを見た時
街で家族と一緒にいた時のマキア
食事会でのマキアの行動や話し方
それしか思い出せない。
先程のバーにて
散々にレンヒとガエテ皇太子に、絶対にパートナーに誘え!!って言われたのを思い出して
舌打ちをしたギルヴァはゆっくり立ち上がりバスルームへ行き服を脱いで
お湯が溜まった広い浴槽に入る少し溢れるお湯
バスルームに窓があり夜空を見上げるギルヴァ
「どう誘えっていうんだよ…ったく…」
そう呟いたギルヴァはお風呂のお湯を顔にかける
とりあえず
明日は女性陣(ビィナとエマリビア皇太子妃)がいるから
普通に見守ればいいのだろうと思って
湯船で身体を温める
(無事に帰れたのだろうか。)
送りの馬車があって乗ったマキアを見てはいたが気になってしまう
女に対してこうも考えることは今まで無かったギルヴァは自分の考えに驚きながらも気になるのは嘘ではなく
(人間だから?……あの子だからなのか……)
見つけるには難しい答えを考えているギルヴァだった