第3章 なかよし
「私も魔族の皆さんのことを知らないので、今回の外交会にて色々教えてくださいませ」
「嬉しい!可愛いわ!マキア」
「確かに愛らしいわね。マキア」
喜ぶエマリビア皇太子妃と微笑み頭を撫でるビィナに名前を呼ばれて、頬を赤らめる
「え?え?」
「あら?名前は嫌かしら?」
「そんなことありませんが……良いのでしょうか?」
「いいじゃない!交流だし仲良くなりたいのよ!ね?ビィナ」
「エマリビア皇太子妃の言う通りですわ。だから、マキアも名前で呼んで??」
「え?!」
驚く提案に戸惑うマキアだが、熱い視線を送るエマリビア皇太子妃とビィナの双方を見て、頬を赤らめながら
「え……エマリビア様………び…ビィナ様……?」
そう言い終えたと同時に、エマリビア皇太子妃とビィナはマキアに抱きついた。
「可愛い!!可愛いわ!」
「良いわね。」
名前を呼ばれて抱きついた2人に混乱するマキア
ガエテ皇太子はクスクス笑いながら
「我が妻は可愛いのに目がないんだよね?」
レンヒも笑いながら
「仲良くしてくれそうで安心したよ」
笑う4人の魔族と、抱きつかれて困惑してるマキアに、ギルヴァは呆れながら
「エマリビア皇太子妃、ビィナ、令嬢が苦しそうですよ?」
そう言うギルヴァに抱きつきから離れたエマリビア皇太子妃とビィナ、息をできて呼吸を整えるマキア
「もう!ギルヴァ!邪魔しないでよ?」
「邪魔じゃないですよ。お食事はまだ来るんですから、エマリビア皇太子妃は席に戻ってください?」
「もうー!」
そう文句を言いながら戻るエマリビア皇太子妃
ビィナもごめんね?と言いながら席を戻す