第3章 なかよし
「すみません……闇属性の受け入れ研究は、魔法塔で私の管轄グループしかやってなくて…闇属性の人間を治癒するしかできてなくて…成果があげれないことに悔しくて……」
涙を浮かべてどうにか零さないようにしてるマキアにビィナは撫でていると、エマリビア皇太子妃もマキアの反対側の隣に来て
「責めることなんてないですわ。闇属性は魔族が主で、人間はなかなか理解されないのは歴史でも言われてることよ。それを共存と考えてくれるミへーラフィ令嬢はとても優しいし感謝するわ。」
そう優しく言いながら、マキアの瞳に黒いハンカチで拭いてあげるエマリビア皇太子妃
「エマリビア皇太子妃殿下……」
「もう!男性陣が質問するから麗しのレディが泣いてしまいましたわよ?」
そう言いながら、ガエテ皇太子とレンヒとギルヴァを軽く睨むエマリビア皇太子妃
それに賛同するように頷くビィナ
「ご、ごめんごめん!責めるつもりは無いんだ!ただ興味が出てしまってね?ミへーラフィ令嬢、お詫び申し上げるよ。」
「そんな!皇太子殿下が謝るようでは…」
謝るガエテ皇太子に焦るマキア
「いや、僕らが知らないことだからって聞いて辛い思いさせてしまったのだから謝るよ。ごめんね?ミへーラフィ令嬢」
「すまんな。こう分からないと気になってしまうのだ。許してくれ。」
レンヒとギルヴァも謝り、マキアは焦りながら首を小さく横に振る
「いいのよ!レディ優先で優しくするのが魔族の男のマナーなのよ。ミへーラフィ令嬢」
「そうなのですか?」
エマリビア皇太子妃の言葉に驚くマキア
「えぇ!デビアン帝国は女性のことを大切にして優しくするの。それが立派な素敵な男性と言われてるのよ。」
「初めて知りました。」
「人間は男が上だもんね?」
エマリビア皇太子妃の説明と、ビィナの人間の男性のことを言われて苦笑するマキア