第3章 なかよし
呼吸を整えていると、グラスにお水がなくて手を引っ込めようとしたマキアだったが、水の入ってるボトルを持ち水を注いだギルヴァ
「あ、ありがとうございます。」
「すまんな?俺ら魔族は積極的なのが多いんだ。」
「い、いえ!人間の私と仲良くしてくださることは嬉しいですわ。」
「それならいいんだけどよ?あまりにアレだったら俺に言えよ?皇太子妃でもビィナでも止めれるから」
「え?ですが……ガイベルド卿にご迷惑を…」
「あー、いいのいいの。ビィナは同僚みたいなものだし。アイツは俺の従弟なんだよ。だから奥さんであるエマリビア皇太子妃は義妹みたいなものさ。」
アイツと言いながら、ガエテ皇太子を親指で指さすギルヴァ
「じゃあ、ガイベルド卿はデビアン帝国皇帝陛下の甥なのですか??」
「そーゆーこと。従弟や義妹には従うけど怖くねぇのよ。」
驚き両手で口を覆うマキアに、シシシッと笑うギルヴァ
「そ、そうとは知らずに……丘では失礼致しました。」
「やめろやめろ。堅苦しいのはしなくていいんだよ。ただの大将軍なだけで、ミへーラフィ令嬢だって魔法塔で活躍するエースだろ?気楽のがいいんだよ。」
「エースだなんて!召喚ができるくらいの普通ですよ?」
「その謙遜するのはやめとけ?悪く使う奴らもいるからな?少しくらい胸を張れ。侯爵令嬢というだけでも凄いんだからよ。」
「そうですか??」
「そうだ。あんな綺麗な光属性の魔法は見たことない。ミへーラフィ令嬢は才能あるよ。」
「あ、ありがとうございます。」
ギルヴァに褒められて胸が熱くなりながら頬を赤らめるマキアは食事をする手が早くなる。