第3章 なかよし
それから10分もしないで、ライトグレーのお揃いの衣装で来たガエテ皇太子とエマリビア皇太子妃
6人は宴会場へ入り
ガエテ皇太子とエマリビア皇太子妃は向かい合うようにテーブルの奥に座り
それぞれの左隣には、レンヒとビィナが向かい合うに座り、
更に左隣では、ギルヴァとマキアが向かい合うように座った。
魔法による音楽がかかる中
食事が始まった
「デビアン帝国の皆様のお口に合うか分かりませんが……」
不安そうに言うマキアに、エマリビア皇太子妃は軽く横に首を振りながら食べていたのを飲み込み
「とっても美味しいわ!デビアン帝国とは違っても新鮮さを感じますもの。」
そう言ったエマリビア皇太子妃に頷くガエテ皇太子
「お酒も料理に合い美味しいよ。だいたいがヒューニンザ帝国で作られてる食材なのかな?」
「魚介類は隣国の港町ですが、お肉やお野菜は我が国が産地ですわ。」
「ヒューニンザ帝国は天気がいいもんね?食物を育てるには最適だよね。」
「ありがとうございます。ヒューニンザ帝国の人間として嬉しいお言葉です」
ガエテ皇太子の質問に答えながらお礼を言うマキア
「そういえば、ビィナから聞いたのですが…甘い物のお店をご存知なのですか?ミへーラフィ侯爵令嬢」
ビィナはエマリビア皇太子妃の言葉に頷くと、マキアも頷いた
「はい。いくつかあって迷ってしまうのですが、どれもオススメなのです。」
「ビィナ!聞きました?迷うくらいあるんですって!」
「えぇ!これは色々と行ってみないとですね。ミへーラフィ令嬢、案内をお願いできます??」
「もちろんです。外交会が始まるまで6日ほどありますから、行けますよ。」
喜ぶエマリビア皇太子妃に、あっ!と言ったビィナは
「美容系もお願い出来ます??」
「そうですね。希望の物を扱う商人を知ってるので、お店に行けますし、ホテルに呼ぶこともできますよ。」
素敵!!とキャッキャッと喜ぶビィナとエマリビア皇太子妃に微笑むマキア