第2章 であい
「そこまでして貰うほどにクイトに何かした覚えはないわ。」
「でも、侯爵令嬢なのにミへーラフィ侯爵家のメイドは協力的じゃないんだろ?」
そう言うクイトに肩を揺らしギクッとするマキア
「最低限はしてくれるわ。」
「それではダメです!!」
クイトとマキアの会話に入ってきたのは、3人のメイドの最年長であるナアコ
「ナアコさん?」
「せっかくの結婚適齢期であるこんな美しい侯爵令嬢を最低限の支度??そんなメイド達は推薦状ナシでクビにすべきです!!」
「そんなこと…」
ナアコの言葉に、そうだそうだ!と言うクイトと、賛同するシズとアケミ
「マキア様は他の侯爵家の令嬢達より断然に美しくて素敵な方です。そんな方を蔑ろにするなんてバチが当たりますわ!」
「ナアコさんとアケミさんの言う通りです!若い女子の平民達もマキア様なこと推してるくらい憧れの存在なのですよ?」
「推し??憧れ??シズさん、それは言い過ぎじゃ」
「いいえ!!召喚魔法を上位クラスを難なくこなす魔力!それを自慢しようとせず、真摯にお仕事に向き合う御姿!!侯爵令嬢なのに私たち平民のことを優しくしてくださる素敵な性格!!上げたらキリがないくらいマキア様は魅力的なのです!!!」
そう熱く語るシズに、ウンウンと大きく頷くナアコとアケミ
そしてクイトも頷く
そんな褒めてくれる4人に、耳まで真っ赤に赤面するマキア
「ヒュマの街の人とは街で色々と話とか手伝いしてるだけで…魔力ももっと凄い方はいらっしゃるわ……お仕事だって普通なのよ…そんな……褒められることは……」
「あります!!!」
食い入るようにマキアを見つめる3人のメイドに、マキア更に赤面しながら
「あ…ありがとう……これからも精進するわ」
そういうマキアにイヤイヤと言うナアコ
「マキア様は充分精進されてますよ。ただ……」
ただ…と言った3人のメイドはお互いに顔を見合い